ネットワークビジネスでノーと言われない誘い方 第3章:ステップ1アプローチ
ネットワークビジネスを伝える相手がもしマイナスイメージを持っていたとしてもその状況を乗り越えて伝えプラスの結果を生み出す。
その具体的な方法の1つがプレゼンテーションスキルを使って伝えることとお伝えしました。
私が合計1000万円以上かけて様々なトレーニング、セミナー、講習、成功プログラムを学び、その中で本当に役立つスキルだけを厳選したノウハウ。
それが「ネットワークビジネスで成果が出るプレゼンテーションの5ステップです。
今回はステップ1のアプローチについて解説します。
ステップ1のアプローチは、相手に連絡してアポ取りをする段階のことです。
このアプローチが成功しなければ、相手と会うことができません。
会うことができなければ、話しができないのでネットワークビジネスを伝えることができません。
アプローチにはいくつかポイントがありますので、順番に詳しく解説していきます。
目次
アポ取り
ネットワークビジネスにおけるアポ取りの方法は、大きく分けて2通りのやり方があります。
1つは、ネットワークビジネスと最初に言うアポの取り方。もう1つは、ネットワークビジネスと言わないでアポの取り方です。
ここで重要なのは法律です。私たちがやっているネットワークビジネスに関わる法律、連鎖販売取引や特商法などの法律では、ネットワークビジネスの誘う時には事前に「ネットワークビジネスのお誘いです」とか社名や目的などを伝えなければなりません。
ですから、一番良いのは「ネットワークビジネスです」と言ってアポを取ることが理想のやり方となります。
しかし、残念ながらネットワークビジネスに対してネガティブなイメージを持っている人も割と多くいらっしゃいます。
はじめから「ネットワークビジネスです」と言うと、会ってくれない人が多いのでしょう。
それを恐れて、アポ取りの段階では「ネットワークビジネスです」と言わないでアポを取るように教えていているネットワークビジネスやグループが多いのです。
しかし、事前に「ネットワークビジネスです」と言わないでアポを取って、会ってからネットワークビジネスの話をしたり勧誘すれば違法になります。
法律に違反していますし、何よりも相手との人間関係を崩しかねません。
「なんだ、ネットワークビジネスの誘いだったのか。先に言ってくれれば断ったのに。」と思われて、その後連絡が取れなくなったり、他の友達に「あいつ変なこと始めたらから、気をつけろ」と陰口を叩かれるようになってしまうのです。
では、先ほどお話した、2つ目のネットワークビジネスと言わないでアポを取るやり方とはどういうやり方なのか?
まず、ネットワークビジネスと言わないで、軽い気持ちでアポを取ります。
電話やLINEでお茶やランチや飲みに誘う感覚で連絡します。そして、とにかくまず会ってみます。
会った時に、ネットワークビジネスのお誘いですと言っていないので、ネットワークビジネスを伝えてはいけません。
では会って何をするのか?
雑談してください。とにかく相手の話を聞きます。たまに自分の話をしても良いでしょう。
もし、相手にネットワークビジネスのニーズがあれば後日改めてアポを取ります。その日の最後に誘ってもいいでしょう。
つまり、アポを2段階に取るようにしていきます。
とくに、しばらく会っていないような久しぶりの相手でしたら、このように2段階のアポのほうがスムーズに進められるかと思います。
1回目に会った時に、いろいろな世間話や近況報告的な話しをします。それらの話しをしている中で相手の状況や興味をリサーチします。
もし、話しの中でネットワークビジネスにつながるような話題が出てきたら「あっ、それなら解決できそうな方法を知っているよ」などと話してみるのも良いかもしれません。
「今日は、ルールがあって詳しくは話ができないけど、もし本当にその解決策に興味があったら、今度時間作ってしっかり確認してほしい」と続けます。
アプローチのコツ
コミュニケーションのところでお伝えしましたが、心には扉のようなものがあります。その心の扉をお互いに開くことが大切とお話しました。
アプローチのコツも、心の扉を開くことが大切なポイントなのですが、ここではそれ以外のコツについてお話していきます。
アプローチのコツは3つあります。この3つができるようになれば、確実にアポイントが取れるようになります。
それほど重要なコツになりますので、しっかり理解して身に付けてほしいと思います。
アプローチのコツは「安心、本音、なぜ」の3つです。この3つをセットで覚えてください。
それでは順番に解説していきます。
①安心
ネットワークビジネスに誘われたくないと思っている人の心理は「売り込まれたくない」と思っている場合はほとんどです。
セールスマンの話しを聞くのが大好きと言う人はあまりいません。
どちらかと言えば、セールスマンの話しは聞きたくはないです。なぜなら、何かを売り込まれそうな気がして不安を感じてしまうからです。
ですから、まず相手に安心させてあげなければなりません。安心させてあげるのに効果的な言葉がこれです。
「●●さんにとって必要なければ、絶対に無理には誘いません。」
この言葉をそっくりそのまま相手に伝えてください。丸暗記でも構いません。
この言葉を言うのと言わないのでその後の結果は大きく変わります。
その先の言葉は、
「●●さんにとって必要なければ、絶対に無理には誘いません。
それは、私を信じてくださいね。いですか?」
と続けます。そして相手から必ずその答えをもらいます。
「はい」「うん」
この言葉を伝えてから、ABCや事業説明会に誘いましょう。
②本音
次に、本音を語ります。具体的なトークはこんな感じです。
「本音を言うと●●さんみたいな人を探していたんだ」
「本音を言うと●●さんみたいな人と一緒にビジネスをやりたいと思っているんだ」
安心のところで「必要なかったら無理には誘いません」と言っているので、「本音を言うと誘いたい」ということも伝えておかないと誘いにくいままです。
本音も伝えておくことで、ABCや事業説明会を聞いてもらった後でゲストがもしビジネスをやってみようかなと思った時に「一緒にやろうよ」と言いやすくなるのです。
③なぜ
最後になぜを伝えます。
なぜとは、なぜあなたを誘っているのかという理由です。
例えばこのように言います。
「なぜなら、●●さんは、部活をやっていたことから1つのことに真剣に取り組むタイプの人だったからなんだ。そういう●●さんと一緒にこのビジネスをやりたいと思っているから誘っているんだ。」
このよう、コミュニケーションのところでもお話しましたが、相手の良いと思う部分をフォーカスして、ほめる、承認として伝えます。
やってはいけない例も挙げておきます。
「なぜなら、リストアップの順番で次が●●さんだったから・・・」
これでは相手の心に響かないし、逆に心を閉じてしまいます。自分が逆の立場になって考えればわかりますよね。
リストアップの人たちに伝える場合に注意したいポイントは、相手の良さを再確認しないまま伝えてしまう。
ここで言う「なぜ」を伝えないままに誘っているケースが多く見受けられます。
伝える相手はいつのまにか誰でも良くなってしまっている状態です。
相手は誰でも良いということは「どんな人にも必要な物なんだ」「絶対にやったほうが良いですよ」と言っているのと同じです。
これでは、悪い宗教団体の勧誘と同じにされてしまうかもしれません。
ですから、なぜ、相手を誘っているのかその理由を伝えることはとても大事なことなのです。
このように、安心、本音、なぜの3つはセットとして考えて現場で実際に使ってみてください。
エネルギー
伝える内容も重要ですが、伝える時のエネルギーも重要です。
なぜなら、弱いエネルギーで伝えると逆に怪しくなります。
本当に良い物、良い情報を伝えるのですから堂々と高いエネルギーで伝えましょう。
例えば、凄く美味しいラーメン屋さんを見つけたとします。
そのラーメン屋さんがどんなに美味しかったかを周りの人に伝えずにはいられません。つい、伝えてしまいます。
その時のエネルギーはどうでしょうか?想像してください。
弱くはないと思います。楽しく強いエネルギーで伝えるかと思います。
ここで、高いエネルギーを出す練習方法を解説します。
2人1組になって、AさんとBさんに分かれて練習します。
相手は、ラーメンは好きなんだけれどトンコツラーメンは嫌いな人です。その人に、駅前に新しくできた美味しいトンコツラーメン屋に誘う練習です。
例えば、こんな言葉で誘います。
「●●さん、今度駅前にできたトコンツラーメンを一回食べてみて。めっちゃくちゃ美味しくて、今までのトンコツラーメンの常識を超えた、トンコツラーメンが嫌いな人でも一回食べたら病みつきになっちゃうほどなんだよね。絶対一度は食べたほうがいいから一緒に行こう。まず、ありえないと思うけど、どうしてもダメだったら残しても良いし、お金は私が払うから…、一度食べてみてほしいな~」
このような言葉を、感情をこめてエネルギー高めに相手に伝えます。
題材は、トンコツラーメンでなくても構いません。ディズニーランドでもOKです。自分が気に入った物であれば何でも構いません。
トンコツラーメンをお誘いする練習が終わったら、そのエネルギーのままでネットワークビジネスに誘う練習をします。
AさんBさんの役割はまだ交代しません。
「●●さん、今度私がやっているネットワークビジネスのセミナーがあるんだけど、一回聞いてほしいの。話を聞いたからって絶対に無理に誘ったりしないから安心して。とにかく目からウロコだから一回聞いて欲しい。」
エネルギーを出す練習です。練習では、エネルギーを出し過ぎなくらいが現場でちょうどよいです。
ネットワークビジネスバージョンも終わりましたら、AさんとBさんの役割を交代して、トンコツラーメンバージョンとネットワークビジネスバージョンをやってみましょう。
エネルギーを出す練習なのですが、言葉の中に先ほどお話した安心の要素も入れたりします。
ポイントは、エネルギーを高めに、楽しそうに、表情やゼスチャーも大きめに練習してみてください。
具体的なトーク
それでは、実際にネットワークビジネスの現場で使える具体的なトークで練習してきます。
練習方法は、ロープレです。
ロープレの2人1組でおこないます。コツは、楽しくやります。まじめ過ぎないようにやりましょう。
アプローチの具体的なトークの1つの例です。
「●●さん、もし夢が1つだけ叶ったとしたら何がいい?」(楽しい雰囲気で)
「そうだなあ、お金持ちになりたいかな」
「じゃあ、めっちゃくちゃお金持ちになれたら、そのお金を何に使いたい?」
「友達と船で世界一周がしたいかな」
「あっ、それいいね!例えばどこの国に行きたいの?世界中の美味しい物を食べながら、世界遺産を見て回るなんて最高だよね」(同化して話しを膨らませる)
「そうしたら、そのために何か取り組んでいることはあるの?」
「いや、やっていないよ」
「実は、今ネットワークビジネスをやっているんだけど、もしかしたらその夢が叶うかもしれないよ。1度ビジネスの話しを聞いてみない?」
「怪しそうだな」
「そうだよね」(同化)
「ネットワークビジネスって言うと、久しぶりの友達から連絡が来て…。でも、安心して欲しいんだけど、絶対に無理には誘わないから」(安心)
「嫌だったら、はっきり断ってくれて構わないよ」
「本音を言うと、●●さんと一緒にやりたい」(本音)
「なぜなら、●●さんは物事を一生懸命に取り組む人だからなんだ。そういう●●さんと一緒にやりたいと思っているんだ」(なぜ)
「もし、話しを聞いてみるとしたら、平日と土日だとしたらどっちが時間取りやすいかな?」
「土日かな」
「どうだよね、平日は仕事が終わるのが遅かったりするからね」
「では、もし、土日だとしたら今週と来週とではどっちがいいかな?」
「来週かな」
「了解。では、来週の土曜日の13時から渋谷で説明会があるんだけど、だいたい2時間ぐらいかない。予約しておくからね。待ち合わせはまた後で連絡するね」
ここまでがアプローチの段階ですが、実はこの中にもクロージングが含まれています。
クロージングについてはこの後詳しく説明します。
このような具体的なトークで、AさんからBさんに伝えます。
終わりましたら役割を交代してBさんからAさんに伝えて練習してください。
クロージング
アプローチの段階のクロージングのコツは2つあります。
1つ目は「もし」を使います。
「もし」を使うと仮の話になります。ゆるい感じで質問することができます。ゆるいので、拒絶しにくくなります。
「もし」の代わりに、仮に、例えば、でも同じように使うことができます。
2つ目は、選ばせる形式にします。
「どうしますか?来ますか、来ませんか?」のように、イエスORノーの形式の質問ですと、「じゃあ、やめておこうかな」というふうにノーと答えやすくなります。
そうではなくて、A or Bというように選択の形式で質問します。つまり、来ることが前提の質問になります。
例えば、このような感じです。
「●●さん、もし、お茶を飲むとしたら、コーヒーと紅茶だとどっちが良い?」
「コーヒーかな」
「さあ、コーヒーどうぞ」とコーヒーを出されたら、断わりにくいのです。
まとめ
・アポ取りには2種類ある。ネットワークビジネスと言うやり方と言わないやり方。
・アプローチのコツは、安心、本音、なぜの3つ。
・エネルギーは強く楽しく。弱いと怪しい。
・具体的なトークを、ロープレで練習する。
・クロージングのコツは、「もし」を使い、選ばせる形式にする。