ネットワークビジネスとねずみ講と悪徳マルチの違いを徹底的に解説
ネットワークビジネスをやっていると「それっとネズミ講?」と言われることがあります。
「そんなわけないじゃない、ネズミ講は違法だけどこのビジネスは合法だよ」と言いたくなります。なぜ、世の中の人たちはネットワークビジネスのことをネズミ講だと勘違いしているのでしょうか?
今回は、ネットワークビジネスとネズミ講と悪徳マルチ商法の違いについて解説します。
ネットワークビジネスはMLMとも呼ばれていますので、その理由についても合わせて解説したいと思います。
目次
ネットワークビジネスとMLMは同じ
ネットワークビジネスは別名、MLMと呼ばれています。
MLMとは一体なんでしょうか?MLMとは、マルチレベルマーケティングの略称です。マルチレベルの意味は多段階です。ですから、MLMというのは自分の権利が多段階に渡って発生するマーケティングの仕組みのことを言います。
反対に通常の世の中にあふれている流通方式は、シングルレベルマーケティングです。SLMです。
コンビニやカフェ、ラーメン屋など通常のお店などほとんど全てシングルレベルマーケティングです。
例えばラーメン屋さん。私はラーメンが大好きです。新宿に住んでいた頃は美味しいラーメン屋さんが近くにたくさんあったので、頻繁にラーメンを食べに行っていました。その中で一番気に入っていたラーメンが濃厚煮干しラーメンです。本当においしいんですよ(笑)
この濃厚煮干しラーメン屋さんには、かなりのたくさんの人を口コミしました。私のセミナーやトレーニングで毎回ここのラーメンが美味しいと話していたからです。私の口コミで、合計で数十人くらいは新規のお客さんになったと思います。
しかし、私が口コミして増えた新規のお客さんの利益は全てラーメン屋さんのものです。当たり前の話です。コンビニでも、カフェでも全てこの仕組みです。
これだけの人に濃厚煮干しラーメン屋さんへの口コミが成功したのですから、私が新しいお客さんにラーメン屋さんを紹介したことが証明できれば、ラーメン屋さんからお礼にチャーシューの1枚でももらえそうですよね!
もしこの仕組みができたとしたら、これをシングルレベルマーケティングといいます。インターネットビジネスの中でも人気で有名なアフィリエイトもこれと同じ仕組みです。自分が宣伝広告したものが売れれば売れた分に応じて対価が支払われます。
さて話をラーメンに戻します。私は、濃厚煮干しラーメンの美味しさを10人の人に伝えました。10人が濃厚煮干しラーメンを食べに行って「本当に美味しいですね」と言ってくれました。そしてその10人がさらに、10人ずつに濃厚煮干しラーメンの素晴らしさを伝えました。
10人×さらに10人で合計100人。この100人は私からみたら2段階目の人たちなので、シングルレベルマーケティングの仕組みの中では私には何も還元されません。しかし、それでは私がかわいそうと言うことで、2段階目の人の分も還元しますよと言うのがマルチレベルマーティングです。
なるべく分かり易いようにと、身近なラーメン屋さんを例え話に出しました。このような仕組みがマルチレベルマーケティングつまりMLMでネットワークビジネスなのです。
2022年12月4日追記
最近では、アフィリエイトでも自分から数えて2段階目以降からの売り上げも還元される仕組みが増えてきています。
なぜネットワークビジネスとMLMはイメージが悪いのか?
MLMの仕組みはとても合理的に出来ています。ところが日本では、マスコミの影響でマイナスのイメージを持っている人が多いのが事実です。なぜ、マスコミはネットワークビジネスやMLMを叩いているのでしょうか?
その答えは2つあります。
1つ目は、ネットワークビジネスは口コミで宣伝するのに対して、TVや雑誌などマスメディア(マスコミ)のスポンサーはメーカーや企業です。メーカーや企業は多額の宣伝広告費を使って広告を打っています。マスコミにとってメーカーや企業はお客様ですが、口コミの会社はそれに敵対する存在なのです。なので、敵対する口コミビジネスが広がらないように叩くのです。
本当に良い物は口コミによって広がります。ですが、マスコミにとっては「宣伝=収益」ですから、口コミだけで広がってしまうものは利益につながりません。口コミで広がるものは、マスコミにとっては、邪魔で面白くないものということになります。
ですから、広告主のメーカーや企業はマスコミと組んで、ネットワークビジネスやMLMの悪い部分を大きくクローズアップして、新聞、雑誌、テレビなどで大げさに報道するわけです。
2つ目は、どんな世界にも、大半の良い人たちと一部の悪い人たちがいます。
警察官の中でも犯罪を犯す人がいます。優れた道具ほど使い方を間違えてはいけません。使い手の心ひとつで便利な道具にもなれば恐ろしい凶器にもなってしまいます。
ネットワークビジネスやMLMも同じです。大半の人はルールを守り誠実に活動をしていますが、一部の人が心無い人が自分の利益のためだけに悪い事をしてしまう。マスコミはその一部の悪い人のことを大きく取り上げて新聞、雑誌、テレビで報道します。
すると、世の中の人たちは、ネットワークビジネスMLM=悪い物というマイナスイメージが定着してしまうわけです。
日本では、ネットワークビジネスのことをマルチと呼んで悪い物の総称のようになっています。このマルチは、マルチレベルマーケティングから取ったのでしょう。マルチのイメージは悪いですが、本来マルチの意味は「多い」と言う意味です。イメージと意味は違います。
ですが、ネットワークビジネスでビジネスチャンスや製品を伝えにいくと、必ずと言っていいほど「それって、ねずみ講でしょ?」と胡散臭がられます。
ところで、あなたはネットワークビジネスとねずみ講の違いについて、ハッキリと理解できていますか?
ここからは、ネットワークビジネスとねずみ講の違いについてと、なぜねずみ講と間違われやすいのか?その理由をお話します。
ネットワークビジネスとねずみ講の違い
ネットワークビジネスは始めると直面するのが、ネットワークビジネスのことをねずみ講と誤解している人があまりにも多いことです。
なぜこれほどまでに間違った情報を信じてしまっているのか?と不思議に思います。
私たちネットワークビジネスをやっている人から見れば、ネットワークビジネスとねずみ講は明らかに違います。ネットワークビジネスは合法ですが、ねずみ講は違法です。ねずみ講をしてたら警察に捕まります。これは大きな違いです。
それにも関わらず、なぜ世の中の人々はネットワークビジネスをねずみ講と誤解しているのでしょうか?その理由を解説します。
誤解されている理由は簡単です。似ているからです。
ネットワークビジネスとねずみ講は似ています。どこが似ているかと言うと、組織がピラミッド型になっているところ。そして、情報を口コミで伝えて広がっている所です。
ねずみ講と同じように誤解されているのが悪徳マルチです。ネットワークビジネスと悪徳マルチとねずみ講の共通するのが先ほどの2点です。ピラミッド型と口コミ。この3つの違いに付いて解説していきます。
ねずみ講は、商品が介在しません。
会員に入るのに入会金など費用を支払います。そして、自分からスタートした組織がある一定の数を超えると、自分が支払った以上のお金が報酬として支払われます。日本では1960年代までは規制する法律がありませんでした。
ねずみ講を規制する法律ができるまでは、日本中でねずみ講が流行っていたのです。特に、「天下一家の会」その会員数の多さで有名なねずみ講でした。ところが、国が動いて法律を制定してねずみ講を規制し始めました。
なぜ、国はねずみ講を規制したのか?
様々な理由が言われています。1つは、本来銀行や保険会社に流れるはずの貯金などの余剰金がねずみ講に流れてしまったから、それらのお金を食い止めたかったと言われています。当時の銀行の利回りは、現在と比べると相当条件が良かったですが、さすがにねずみ講の利回りのほうが上だったのでしょう。
もう1つの理由は、社会的生産性がないことです。ねずみ講の仕組みを考えてみると分かりますが、商品が介在しません。どう言うことかと言えば、お金の持ち主が変わるだけなのです。そして、働いている人がねずみ講に夢中になると本業を疎かにしてします。これは社会全体にとってマイナスです。
このような理由で、ねずみ講は法律で規制されたと言われています。
その後に登場してきたのは、悪徳マルチ商法です。
悪徳マルチ商法は、ねずみ講で大儲けした幹部の人たちが作ったと言われています。ねずみ講が違法になったので、合法のネットワークビジネスに似せて、価値の低い商品をあたかも価値があるかのように洗脳説得して売りこむ。しかも広げれば儲かるというねずみ講的な要素を含んでいます。
悪徳マルチ商法の目的はねずみ講と同じで単にお金儲けがしたいだけなのです。しかも、初期の立ち上げメンバーだけ儲けたら後は、意図的に潰してしまいまた新しい悪徳マルチ商法を作る。こんなことが繰り返されているのです。
私が若い20代の頃に勧誘された悪徳マルチ商法で、商品が「3D立体カメラ」と言うのがあります。説明会に連れていかれましたが、カリスマ講師がとても巧みなトークで若ものグイグイ巻き込んでいました。、これでは世間をよく知らない人は騙されてしまうだろうなと感じました。
ネットワークビジネスは、ねずみ講や悪徳マルチと全く違います。
価値のある商品やサービスを口コミに乗せて伝えていきます。自分からスタートして伝わった流通のボリュームに応じて報酬が支払われる仕組みです。つまり、ネットワークビジネスとして成り立つ条件は、自分と伝えた相手と社会の3者が得をしなければなりません。WIN-WINとも言いますが、この3者の中で1人でも被害者が出てはいけません。それがネットワークビジネスなのです。
なぜ、ネットワークビジネスはねずみ講と誤解されるのか?
ネットワークビジネスはねずみ講や悪徳マルチと誤解されることが多いです。
なぜ誤解されるのか?似ているからとお話しました。私たちは、似ている物に対して詳しくなければ区別が付けにくいのです。
例えば、スキーやスノボードで滑るスキー場の雪質。私たち一般人からしてみたら、スキー上の雪質なんて、パウダーかアイスバーンか湿った重たい雪などせいぜい区別したとして3、4種類くらいではないでしょうか?
ところが、スキーやスノボーのインストラクターたちは、スキー上の雪質を30から40種類に区別して見ることができるそうです。それだけ雪質に詳しい専門家と、一般の人とでは区別に差が出てきます。
さて話を戻します。私たちは今までに口コミビジネスについて習ったことがあるでしょうか?
学校で教えてもらいましたか?先輩が「口コミって言うのはね~」と教えてくれたでしょうか?答えはノーです。
ですから、たいていの人は口コミビジネスについて詳しくありません。詳しくないところで、テレビや新聞や雑誌の記事や友人からの噂話などで聞いてイメージを作りあげます。私たち人間は、過去に聞いたこと見たことでその事に対するイメージを作ります。しかも、最初に聞いた情報により強く印象が残ります。
ネットワークビジネスがテレビや雑誌で取り上げられる時はたいていはネガティブなニュースや記事になっています。友人がネットワークビジネスを失敗して、ネットワークビジネスに対する愚痴を言っていれば、やはり良くないビジネスだと思ってしまうでしょう。
ネットワークビジネスとねずみ講と悪徳マルチの区別のしかたは先ほどお話したとおりです。現在ねずみ講はほとんど無いと思いますが、悪徳マルチは存在します。きちんと区別をして正しく見極めてください。
私の場合は、ネットワークビジネスを職業として捉えていました。ですから、会社の経営がうまくいかないなどの理由で潰れてしまうような会社は対象外です。すでに長年の歴史があり、社会的にも認められている会社をあえて選びました。
そのようなネットワークビジネスの会社は「もう古い」とよく言われますが、私は、安定期に入っているネットワークビジネスの会社が良かったのです。それは私がネットワークビジネスを1つの職業として捉えているからです。あなたもあなたに合わせたネットワークビジネス会社を選びましょう。
2022年12月4日追記
悪徳マルチ商法はいまだになくなりません。商材の形を変えていつの時代にも「儲かる」「新しい」などの謳い文句で登場してきます。2022年でも、投資商品や仮想通貨などを扱ったマルチ商法が摘発されれています。私は以前からネットワークビジネスは会社選びが重要だとお伝えしています。やはり安心なのは長期的に実績がある会社が良いと思います。
まとめ
・ネットワークビジネスは別名MLMと呼ばれています。MLMはマルチレベルマーケティングの略称です。
・マルチレベルマーケティングは、多段階に渡って権利が発生する仕組みのことです。
・ネットワークビジネスMLMに対して、マイナイメージを持っている人が多い理由は、マスコミが一部の悪い部分を大きく取り上げているからです。
・ネットワークビジネスはねずみ講と誤解されているのは、口コミで広がり組織がピラミッド型になっているところが似ているから。
・私たちは似ている物に対して詳しく無ければ区別がつけられない。
・ネットワークビジネスとねずみ講と悪徳マルチの違いを理解してはっきりと区別しましょう。
・ねずみ講は、商品が介在しないマネーゲーム。法律で禁止されています。
・悪徳マルチは、ネットワークビジネスに似せてねずみ講のような儲け方をする。