ネットワークビジネスの疑問。日本の人口では、このビジネスは飽和状態になるのか?

日本でのネットワークビジネスは、よく人口が飽和状態になると指摘されます。これは、1人が2人に伝えた場合に23段目で日本の人口を超える計算になるからです。飽和状態になるということは、言い換えると「伝える人がいなくなる。」ということになります。ネットワークビジネスは、情報を伝えていくのが仕事ですから、伝える人がいなくなるという状態は、困りますよね。
果たしてネットワークビジネスの人口飽和状態は本当に起きるのでしょうか?様々なデータを元に検証してみたいと思います。
目次
ディストリビューター数 日本と世界の比較
ネットワークビジネスの唯一の雑誌、月刊「ネットワークビジネス」の2015年10月号によりますと、2014年にネットワークビジネスに携わっていた人の数は、国別で以下のようになっています。
各国のディストリビューター数
米国:18,200,000人
中国:公表なし
日本:3,314,000人
韓国:5,978,302人
ドイツ:414,067人
フランス:572,000人
英国:544,000人
タイ:11,000,000人
インドネシア:11,743,600人
フィリピン:4,020,000人
世界全体のディストリビューター数:9972万人
「ネットワークビジネス 2015年 10月号」より一部抜粋
日本のディストリビューターの人口は331万人です。それにたいして、世界のディストリビューターの総数は9972万人です。世界全体からみると日本のディストリビューターの割合は、約3.3%となります。アメリカのディズトリビューターの数は多いように感じますが、人口の割合から考えると、タイのディストリビューター数が多いことがわかります。
日本では24人に1人がネットワークビジネスをやっている
現在、日本にあるネットワークビジネス会社は約5000社あると言われています。市場規模は約6兆円です。ディストリビューターの数は約330万人と言われています。
2014年の日本の人口が約1億3千万人です。そして、15歳から64歳までの生産年齢人口が約8000万人です。
単純に計算してみます。生産年齢人口が約8000万人で、ネットワークビジネスに携わっている人の合計が約330万人です。日本では、24人に1人がネットワークビジネスに関わっていると言うことになります。
日本でネットワークビジネスは人口飽和状態になるのか?
日本でのネットワークビジネスは、よく人口が飽和状態になると指摘されます。これは、1人が2人に伝えた場合に23段目で日本の人口を超える計算になるからです。
私がネットワークビジネスを伝えると様々な反論をされますが、この「人口飽和」もよくありがちな反論の1つです。さて人口飽和は本当にあり得るのでしょう?
ネットワークビジネスは日本の人口では飽和状態になるのでは?の答え方 その1
私のアップラインの成功者はこのように反論を処理していました。「現実的に考えて、日本に住んでいる人全員がネットワークビジネスに携わることはありえません。もしあったとしたらそれはとても良いことです」このような反論に対しての返答をしていました。なるほど。たしかに、情報が伝わってきた方全員が愛用者になるわけでも、ビジネスをスタートするわけでもありません。
でも、これでは少し不親切で抽象的な回答かと思います。
ネットワークビジネスは日本の人口では飽和状態になるのでは?の答え方 その2
私の場合はこのように回答していました。人口飽和はしません。なぜなら、たいていのネットワークビジネスは、年齢の制限と学生の参加を禁止しています。そして、毎日20歳になる人が大勢の人たちがいます。つまり、毎日新しくネットワークビジネスをスタートできる候補となりえる人たちが誕生しているのです。
さらに、学生さんが卒業すればネットワークビジネスに参加することができます。毎年かなりの数の人たちが大学や大学院を卒業して社会人になられます。この人たちも、社会人になればネットワークビジネスを始めることができるので、ビジネス候補の人たちとなります。
このように、毎日、毎年新しくネットワークビジネスに参加できる新しい人たち、それも大勢の人たちが誕生しているのです。今日、人口飽和したとしても、明日また新しくネットワークビジネスをスタートできる人たちがいるのです。
このような理由で、私はネットワークビジネスの人口飽和状態を否定してきました。ただし、これは人によって捉え方が変わってきます。あなたなりに判断していただければ良いと思います。そして、あなたなりの回答を準備しておくと、反論されても落ち着いてサラリと対応できます。
「ネットワークビジネスは日本の人口では飽和しちゃうんじゃない?」が意味すること
最後に、ネットワークビジネスのお誘いをした時に反論の1つに人口飽和を言われる時があると言いましたが、これは、ネットワークビジネスの誘いを断りたいがために、相手が、取って付けたように言うセリフのひとつなのです。他にも、いろいろなバージョンがありますが、その言葉を真に受けてはいけません。断りたい本当の理由は他にあるのです。
もちろん、この質問に対する回答は準備しておいた方が良いのですが、感情的になったりする必要は全くありません。なぜなら、先ほどもお話したように、相手が本当に聞きたいことは人口の飽和についてではないからです。
とってつけたように言うセリフはほかにもあります。たとえば・・・
- 自分(私)には向いていない →どんなことをするか知っているのかな?
- 友達が少なくて伝える人がいない →いままでの知り合いだけに伝えるつもり?
- 違法なんじゃないか? →私はつかまってませんが??
などなど・・・
ビジネスをまだスタートしていないのに、税金について心配する方も多いですね。まじめといえばまじめな方なのですが、サラリーマンであれば、ビジネスからの利益が年間20万以上にならなければ申告する必要はありませんし、収入が増えてきてから考えても良い問題だと思いませんか?
そう考えると「断りたい理由は他にある」ということになります。では、その本当の理由を聞き出すためには、どうしたら良いのでしょうか?そのために必要なことは
- あなた自身がこの人口飽和について、自分なりに理解しておくこと、必要に応じて答えられるようにしておくこと。
- あなたが心を開いて「何が何でもこの人にビジネスをさせよう」とは考えず、相手にも心を開いてもらうこと。
断りたい本当の理由を相手から引き出して本音をケアしなければ、その相手にはネットワークビジネスを伝えることはできません。何となくわかるでしょうか?表面的なコミュニケーションでは、相手に伝わらないのです。あなたも、相手の本音を引き出し、さらにネットワークビジネスに興味を持ってもらうコミュニケーションスキルを身に付けて成功に1歩でも近づきましょう。
そのコミュニケーションスキルは、ネットワークビジネスでの成功だけでなく、今後、あなたと周りの人との関係を劇的に変化させることになるはずです。
まとめ
・日本のネットワークビジネスのディストリビューターは、世界の総数と比較すると約3.3%です。
・日本では、24人に1人がネットワークビジネスに携わっています。
・日本でネットワークビジネスの人口飽和状態が問題視されますが、毎日、毎年新しくネットワークビジネスをスタート出来る人たちが誕生しているのであり得ません。
・ネットワークビジネスの人口飽和についての反論は、相手が断る本当の理由ではありません。
・ネットワークビジネスの情報を伝えるために、コミュニケーションスキルを高め、相手の本音を引き出す必要があります。