ネットワークビジネスはアメリカで誕生した 歴史から現在の状況を解説
ネットワークビジネスはアメリカで誕生しました。
そのためか、アメリカではネットワークビジネスのあらゆる面で進んでいると言われています。果たして本当にそうなのでしょうか?
今回は、アメリカのネットワークビジネスの現在の状況を歴史を含めてお話していきたいと思います。
目次
アメリカで誕生したネットワークビジネス
ネットワークビジネス業界は、現在ではとても大きな市場規模になっています。
ネットワークビジネスは、いつ誕生してどのように発展していったのでしょうか?
世界で初めてネットワークビジネスをスタートさせたのは、アメリカのカリフォルニア州を本拠地とする「ニュートリライト・プロダクツ」(1934年にカリフォルニアビタミン社として創業します。)と言われています。1939年、第二次世界大戦前のことです。かなり前の話ですね。
他には、スワイプ(現在はネイチャーケア)などがこの時期に設立されています。1940年前後がネットワークビジネスの歴史が始まった時期と言えるでしょう。
ネットワークビジネスは、ぐんぐんと成長を続けて、1960年頃には事業者数はアメリカだけでも約200社を超える数までになりました。この時期に、経済的に関係の深いカナダやヨーロッパ諸国にも広がっていきました。
なぜネットワークビジネスはアメリカで急成長したのか
ネットワークビジネス業界が成長し拡大していく中で、悪質な会社も登場してくるようになりました。
どの業界でも、ある程度業界が成長してくると悪質な会社が出てくるものですが、ネットワークビジネスの場合も例外なく、さらに悪質な会社が起こした問題が大きな社会問題にもなりました。
そこで、アメリカ連邦取引委員会事務局は1973年以降で悪質な商法をしている会社を摘発し始めたのです。実際に、ホリディマジック社などには業務停止命令の処分が下されました。一方で、アムウェイコーポレーションなどには以下のような審決が下りました。
不正なピラミッド商法の本質的な特徴は、参加すれば製品を販売する権利とともに、別の参加者をスポンサリングするだけで消費者への製品の販売とは無関係に報酬を受ける権利が得られるとして、会社に金銭を支払わせることである。
この販売と無関係な報酬を得るというスポンサリングによる報酬制度は、まさに無限連鎖講的しくみ=ネズミ講であって、スポンサリングによってある程度それをまかなうことができることを期待させて多額の金銭を支払った人は最終的に裏切られる。アムウェイのセールス・マーケティングは、ピラミッドシステムの持つ本質的な特徴を含んでおらず、したがってそれは本質的に偽りで人を騙すようなものではない。 |
この判決によって、ネットワークビジネスは、違法性はなく合法と認められるようになりました。
その判決の時に決め手になったのが、ディストリビューターの過剰在庫を避けるために工夫していたこと。販売員の保護が一定以上保証されていたこと。倫理綱領・行動基準を設けていたことであると言われています。
これまでに、アメリカ市場でもネットワークビジネスは怪しいビジネスというイメージがありました。
しかし、このアメリカ連邦取引委員会の判決によって、ネットワークビジネスが公的に認められることになったのです。そのため、ネットワークビジネスは以前にも増して発展し続け、1980年代にはネットワークビジネス会社の総数は約2000社を超えるまでになりました。
クリントン元大統領(アメリカ)がネットワークビジネスを評価
こちらはクリントン元大統領が、ネットワークビジネスに携わる方々を評価したとされる、演説の内容です。ご存知の方も多いと思いますが、全文を掲載します。
クリントン元大統領から米国直販協会(DSA)への感謝の言葉
アメリカの経済を成長させ、多くのアメリカの人々の為に
アメリカンドリームを実現した多くのディストリビューターの方々にお話する機会を得て光栄に思います
アメリカではあなた自身や家族の責任をあなたが果たすなら、夢と実現するチャンスは必ず得られるということです。
これがアメリカの基本精神です。
私もこうする事で大統領の地位に登りつめました。
自分の成功を追い求めるだけでなく、あなたの友人にもチャンスを与え、我々の国を発展させてくれました
個人の独立意欲に答えよう言う
世界的な変化をおし進める大きな力となっております
96年は700万人のアメリカ人がダイレクトセリングに従事していました
平均して毎週69000人のディストリビューターと呼ばれる方々が
あらたに皆さんの業界に参加しました。
チャンスを提供するだけでなく、アメリカの社会を築いてくれています
多くのアメリカ人がダイレクトセリングのチャンスをつかみ続けています。
30万人以上は65才以上です。50万人以上は何らかの障害を負っている方です。
3/4は女性で、明日の生活の心配をすることなく
ご自分の家族の強固な基盤を作ろうと努力し、強い子供を育てる努力もしているのです。
あなた方はアメリカの本当の価値を高めてくれています。
世界中では現在2100万の方がダイレクトセリングに携わり、125ケ国に広がっています。
私がこの業界に注目するようになって数年がたちますが
ロシアでも10万人以上の人がダイレクトセリングのディストリビューターとなっており
中国でも60万人以上にあがっているという事実に驚かされました。
過去4年間ともにアメリカの経済を立ち直らせるためにした事に誇りを持っています。
我々はあなたたちの力をさらに必要としています。
皆様は多くの人々に自分の人生を切り開くチャンスを提供しています。
これは私に言わせればアメリカンドリームの真髄です。
アメリカをはじめ、全世界の方々にそのチャンスを提供し
日夜さらに多くの方々に広める努力をしている皆様に、敬意を表したいと思います。
皆様の活動に対して感謝いたします。
皆様に神の祝福を!そしてアメリカにも!
(原文のままなのですが、訳が少々おかしいですね。)
現在のアメリカでネットワークビジネスはどのようになっているか?
ネットワークビジネスはアメリカで誕生し、日本と比べて20年くらい進んでいると言われています。
そして、アメリカでは、流通の半数がすでにネットワークビジネスによるものだと言います。さらに、アメリカではネットワークビジネスのネガティブなイメージはすでに無くなったとも言われています。これは本当でしょうか?
私のダウンラインに主婦の方Mさんと言う方がいます。ある時、Mさんの旦那様がアメリカに転勤が決まり、ご家族共に1年半アメリカで生活をすることになりました。
私たちが参加しているネットワークビジネスはアメリカでも展開しているのですが、元々行動力のあるMさんは、知り合いが誰一人いないアメリカでネットワークビジネス活動を始めました。
Mさんいわく、アメリカはホームパーティが頻繁に行われるので、新しい人と知り合いになることは比較的簡単だそうです。そこからどうやってビジネスの話をしていくか?試行錯誤していました。
Mさんはアメリカにいる1年半の間に「100人の方にアプローチする」と決めて行動していたのですが、なんと彼女は、結果的に目標の100人アプローチを達成したのです。素晴らしい行動力です。
アメリカでのネットワークビジネスに対する偏見はどうだったかと言いますと・・・
Mさんとはアメリカ在住中もスカイプでミーティングをしていましたし、帰国後もお話ししましたが、アメリカでのネットワークビジネス活動について話を聞いてみました。
アメリカの方は日本の方と比べると、自分のビジネスを持つということは当たり前に考えているようでしたが、ネットワークビジネスに偏見がないか?というと、まったくそんなことはなく、日本と同じくらい偏見があったそうです。
まとめ
・ネットワークビジネスは1940年頃にアメリカで誕生しました。
・ネットワークビジネスは、違法性があると訴えられましたが、問題無いという判決が下ってからさらに急成長しました。
・アメリカでも日本と同じくらいネットワークビジネスへの偏見があります。